倒産経験社長の実体験ブログ

私の経営していた会社が20☓☓年に経営破綻。負債3億円以上で会社は破算で個人も自己破算、そんな倒産を体験した社長による実話ブログです。倒産前から弁護士介入、裁判、免責許可までの手続きの実体験、流れや出来事、生活の様子などなど。当時不安で情報を探しましたが参考サイトはほぼ見つからず。そこでこのブログを作りました。経営危機の方や、倒産しそうな方、また中小企業経営者で倒産について知識として知っておきたい方、当時知らなかった事、知りたかった事、倒産にまつわる様々な情報です。質問相談なども受け付けます。

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倒産で起こる「嫌な事」その③(全4回)

倒産で起こる嫌な事 その③

倒産ってどんだけ辛いんだろう。これから倒産してしまいそうな方にとっては、とても気になるところだと思います。もちろん普通の方であれば初めての体験、全くの未知数です。私もそうでした。

でも、ネットなどで探しても、そんな事はどこにも書かれてなく、手探り状態でした。何が怖い、不安、心配って、何が起こるか分からない事が不安を煽ります。毎年多くの企業が倒産していますが、きっと社長はみんなそんな感じなのでしょう。

何が起こるかが多少分かれば、少しは気持ちも落ち着く事と思います。そこで、倒産過程で起こる嫌な事をブログ記事にしています。

以下がその①、その②です。今日はその続きです。

今回その③では、以下について書いていきます。

「弁護士介入後、実際の倒産終了までに起こる嫌な事」

以下については、その④にて書きたいと思います。

「倒産後、新たな生活が始まってからの嫌な事」

弁護士介入で何が起こるか?

弁護士介入までには辛いことが沢山ありました。主に資金繰りや、債権者の対応、従業員への告知など、その①②で書いてきましたが、弁護士介入後は状況はガラッと変わります。

まず、弁護士介入後は、債権者や従業員などとの対応がピタッと無くなります。支払催促、取引先からの対応、従業員の対応など、全て弁護士が窓口になります。いわゆる「矢面」に立つことが一切無くなります。逆に一切連絡は取らないように、電話が来ても一切出ないように言われます。

これまでの慌ただしい生活が嘘のように静かになります。私の場合は朝から晩まで自宅で過ごしました。会社は閉鎖、取引先との連絡は一切不可、社員とも連絡せず、会社業務は一切停止。弁護士介入前の状況とは全く真逆の状況になります。

数か月に渡る取引先や銀行の対応、資金繰りに関しては数年に渡って苦しんできましたが、弁護士介入の瞬間から、それらから全て解放されました。不謹慎かもしれませんが「ホッと」した瞬間かもしれません。

弁護士介入後、実際の倒産終了後までに起こる嫌な事

弁護士介入により、これまで精神的に追い詰められていた状況からは解放される事となります。倒産・破産に向けて、ステップを1つ進んだ状態です。

「倒産終了」については、「裁判が終わって、免責許可がおりて、借金が全て無くなり、普通の生活へ戻る事」と定義しています。この後は、免責許可がおりて裁判が終わるまでの長い道のりです。

免責許可については以下の記事を参照下さい。

 

さて、免責許可がおりるまでに起こる嫌な事、辛い事、不安な事といえば、やはり一番は「免責許可が無事おりるのか?」でしょう。もちろん、通常であればおります。例えば財産隠しとか、やってはいけない事をやってなければ免責許可は下りるのですが、それでも管財人が「ダメ」と言えばダメなので、「大丈夫でしょ」って思いつつも、やっぱり最終的に免責許可がおりるまでは不安です。許可がおりなければ、倒産、破産しても借金が残ってしまうので。

他に起こる嫌な事、といえば、ざっくり箇条書きにしてみますと

・管財人との面談
・債権者集会
・色々なものが取られていく過程・状況
・再就職活動やアルバイト

ざっとこんな感じですが、以下に少し補足します。

管財人との面談

管財人が決まると面談する事になります。もちろん通常はこちらの弁護士先生も立ち会いますので基本的には安心です。ですが、自分の人生、この管財人次第でどうにでもなるものですから、どんな人なのか?など、気になりますね。

私は複数回お会いしましたが、時には厳しい尋問もあり、相当理不尽な事も言われつつ、って感じでしたので、会うのが本当に嫌でしたね。

債権者集会

最初はやっぱり緊張しましたね。何が起こるのか?まったく分からなかったので。なのでこのブログにも詳細書きましたので、これから債権者集会を始めて迎える方には、参考になるとは思います。

私の場合、2回、3回とやりましたが、毎回債権者の方がいらっしゃるので、顔を合わせる事になります。まー嫌と言えば嫌ですよね。特に裁判官や管財人とのやり取りがある訳でもなく、債権者とのやり取りがある訳でもなく、ただ黙って座ってるだけなのですが、やっぱ嫌な事と言えば嫌な事でしたね。

色々なものが取られていく過程・状況

これは嫌な事であり、悲しい事ですかね。家だったり、積立してた年金やら、保険やら、車やらと。ま、取られるのは分かっているので仕方ないのですが、妻名義で掛けていた子供の学資保険まで奪われるとは鬼ですわ。生まれた時からコツコツと、進学のためにね。やってたんですがね。会社倒産させた奴には、子供の教育費を貯める資格はねぇって感じですかね。くわばらくわばら。

再就職活動やアルバイト

債権者集会1回ですんなり終わる方もいらっしゃると思います。これは倒産させた会社の規模や、債権者の数、債権額にもよると思います。ある程度の規模になると、色々な処理や手続き、調査など、時間がかかるので1回では終わらないと思います。債権者集会がいわゆる進捗報告会みたいな感じになります。

このような場合、免責許可がおりるまで、いわゆる破産裁判が終わるまで待っていたら、次の生活が始まらず、というかそもそも収入がない状態で半年とか生きてられませんので、当然アルバイトや再就職をしていく事になります。

裁判所へ破産申し立てをし、破産開始決定がされた後でしたら、通常の生活費のレベルでの収入はもちろん問題なく得る事が出来ます。債権者に取られる事はありません。

どこかのタイミングで弁護士先生も再就職を促してくると思います。そして再就職活動にはいります。が、これは人によりけり、年齢によりけりですが、私の場合は40代半ばですので、まー大変でしたね。就職についても他のブログ記事にて書いてますので参考にしてください。

再就職活動で感じる嫌な事もありますし、とりあえずの生活費稼ぎのアルバイトも辛かったですね。だって今まで社長やってた人が、深夜の倉庫で流れ作業とかやっちゃうんですから、そりゃ辛いですよね。

 

 

そんなかんだで嫌な事を受け入れつつ、現実を受け入れつつ、次の新しい生活へ向けて再スタートを切っていくわけですが、弁護士介入及び裁判所への破産申し立ての時点から、いわゆる「次の人生へ向けた準備」が始まるという訳ですね。

破産は終わりではなく、次の生活のスタート地点な訳ですよ。人により額は違えど、何億もの借金が0になる訳ですから、相応の罰は致し方ないです。罰を恨むより、それよりも次の生活を考えた方がよっぽど良いです。

破産手続きは辛いですが、同じタイミングで次の再スタートを進めていく事です。同じような境遇の方で読まれている方がいらっしゃれば、是非次の人生リスタートを頑張って下さい。まー私もまだその頑張り中の真っただ中なんですがね。。。

ご拝読、有難うございました。

その④へ続く