倒産経験社長の実体験ブログ

経営していた会社が20☓☓年に経営破綻。負債3億円以上で会社は破算で個人も自己破算、そんな倒産を体験した元社長による実話ブログです。倒産前から弁護士介入、裁判、免責許可までの手続きの実体験、流れや出来事、生活の様子などなどを綴ってます。

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倒産後の流れ(2)

会社が倒産、連帯保証人である社長、私自身も自己破産、そんな倒産経験を持つ元社長の実体験、そしてその後の人生について語っているブログです。お越し頂き有難うございます。

前回のブログからの続きです。 

 

管財人選定

さて、各種資料の作成も進んでくると、いよいよ裁判所への破産申し立てです。実際には全て弁護士事務所がやってくれましたので、自分としては「いつの間にか破産申し立てがされ、いつの間にか管財人が決まり、いつの間にか・・・」という感じでしたので、具体的にどのような手続きがされたかは分かりませんが。

いよいよ、運命の管財人決定です。運命の、、、というのは、やっぱりどんな管財人なのか?管財人次第で今後の展開が大きく変わるので、とても重要です。とはいえ、どんな管財人になるのかは運であり運命でしょう。

例えばですが、管財人が、こちら側の弁護士事務所と、または弁護士事務所のスタッフと、何らかの交流のある弁護士事務所だったら、もちろんそうだったとしても特に忖度がある訳ではないでしょうが、今後はしばらくはこちらの弁護士と管財人とで色々とやり合うので、全く知らないよりはやり易い、融通が効いたり、とかは少なからずあると思うんですよね。勝手な想像ですけど。

ま、でも私の場合、割と近所ではありましたが、全く関係のない弁護士事務所でしたので、残念な選定に終わりました。しかも、めちゃくちゃ〇〇な感じで、まーこの辺は割愛します。

なお、管財人については、以下のブログでも詳しく書いています。 

管財人へのご挨拶

そして、管財人が決まるとまずご挨拶、顔合わせがあります。こちら側の弁護士さんに付き添ってもらって行ってきました。まー、余計な事は話さず、基本的に弁護士さん任せがいいかもですね。あとは心象良く、そして破産してしまった暗さもかもし出しつつ?とかでしょうか。裁くのも人ですので、管財人とはいえ、少なからず感情も裁きに左右するはずです。

また管財人からすれば、あくまで裁判所寄りの立場ですので、「破産しやがって」「負債たくさんあるじゃねえか」「資産隠してねーだろうな」「調べまくって悪事を暴いてやる」とか?考えているかは分かりませんが、私の場合はそんなスタンスは感じました。

私の場合、3億以上の負債だったのですが「気合が半端ない」感じでした。もう初対面から「攻撃的」な感じで、怖かったですね。こちら側の弁護士さんも、素直に「はずれですね、でも管財人は選べないので仕方ありません、頑張りましょう。」という感じでした。。。

挨拶にて具体的にした事は、私が作った資料を含め、こちら側の弁護士さんがまとめて下さった資料を管財人へそのまま引き渡します。また、クレジットカードなども引き渡していました。

つまり、こういう事だと思います。

破産に関しての審査をする資料を、まずはこちらの弁護士事務所で作り上げる。そして破産申請して管財人が決まると、その資料を管財人へ引き渡す。そして管財人がその資料を元に調査をする。不明点があればこちらの弁護士事務所へ問合せる。で、最終的には免責の判断をしていく。こんな流れなんだと思います。

管財人からの調査調査調査

その後は、こちら側が引き渡した資料を元に、調査が始まります。これが長かったです。 不在額も多ければ、債権者数も多く、事業規模もそこそこだったので当然と言えば当然です。

通常は管財人から弁護士事務所へ質問事項などが連絡が入り、弁護士事務所にて対応。不明点があれば弁護士事務所から自分に連絡が入り、それに回答して、弁護士事務所経由にて管財人へと回答がされます。

が、私の場合、管財人から容赦なく直接連絡が来るわ、メールが来るわ、凄かったですね。すでに再就職していましたので、仕事中は出れないので基本電話は放置してましたが、メール返事が遅いと「誠意が感じられない」「何かやましい事があるのか?」「なぜすぐに答えられないのか?」とか、容赦ない攻撃が来ます。「かなり特殊な例」とは弁護士事務所からは言われましたが・・・

管財人に関しては、以下ご参考までに 

債権者集会(複数回)

さて、調査調査が続く日々ですが、当然ですが管財人も私の案件だけをやっている訳ではなく、色々な業務に追われているのでしょう。時間だけが過ぎていく中、少しづつ進んで行く感じでした。

その間い2度、3度と、管財人の事務所へ足を運ぶ事もありました。ネットなどの情報だと「管財人とは最初の挨拶で訪問するだけ」とか良く見かけましたが、そんなことはありませんでした。もう何度お会いしたのか?ってぐらい会いました。が、何度会っても「情」が沸いてくれるような事もなく、淡々とって感じでしたね。

そして、調査が続く限りは、債権者集会が続きます。債権者集会で何か質疑応答やら、普通のテレビで見る裁判のようなやり取りがされて進んで行く、という事は全く無く、債権者集会は単なる「中間報告会」みたいな感じです。「集まった債権者へ現在の状況を説明する会」といった言い方が的を得ているかと思います。債権者が誰も来なければ、裁判官、管財人、私、弁護士の報告会で終るのですが、私の場合は毎回債権者がこられてました。

確か月に1回、2カ月に1回ほどだったような気がしますが、調査が終わるまで続きました。最後は「特に疑わしい点は無し」という判断が管財人から下され、無事免責となって終了しましたが、結構長かったです。破産申し立てから1年はかかったと思います。

債権者集会については、以下に詳しく書いてます。 

以上を経て、破産確定、免責、終了となりました。

最後の方は、もう普通に働いており、弁護士とのやり取りもほとんどなく、管財人とのやり取りもなく、月に数回、弁護士事務所とメールメインでやり取りし、月1回打合せで訪問、そのぐらいでした。

でも、最後、終わった時はやっぱりホッとしましたね。やったー!という感じはなく、ただただ「終わった」という安堵感というか、何でしょうね。ちょっと前までは、債権者に返済を迫られたり、銀行に頭下げに出向いたり、もう慌ただしい日々だったのですが、ちゃんとした手続きを経る事で無事に普通の生活へ戻れる、まー実際にはここからの人生再出発が大変ではありますが、法によって裁かれ法によって守られた、とでもいいましょうかね。 各方面の方々へ有難うございました、という気持ちが沸いてきた感じです。

ご拝読、有難うございました。

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