倒産経験社長の実体験ブログ

経営していた会社が20☓☓年に経営破綻。負債3億円以上で会社は破算で個人も自己破算、そんな倒産を体験した元社長による実話ブログです。倒産前から弁護士介入、裁判、免責許可までの手続きの実体験、流れや出来事、生活の様子などなどを綴ってます。

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倒産数年後に振り返る「あの時」辛かった事

倒産で辛かった事

これから倒産を迎える、又は考えている方にとって、倒産という初めての体験で何が起こるか?どんな事が辛いのか?は、やはり気になることだと思います。こればっかりは、友人に相談しても、取引先に相談しても、家族に相談しても、弁護士に相談しても知る事が出来ません。経験した人でないと分からない事という意味では、改めて、ブログに書いておこうと思います。

なお約1年前に、倒産で起こる「嫌な事」というテーマで4回のブログを書いています。このブログの最後にそのリンクを貼りますので、もっと細かく具体的にという方は、そちらもご覧なられてみて下さいませ。

倒産前から倒産に至るまでの期間、また倒産=裁判所へ破産申し立てを行ってから、その後の管財人の調査、債権者集会と、様々な事が続きますが、果たして何が「辛い」という記憶に強く残っているのでしょう。

あくまで私の場合の話ではあります。私自身、割と淡々とした性格で、倒産が決まってからは特に慌てる事もなく、事実を事実として受け入れて、その時にすべき事を1つ1つこなしていく日々だったと記憶しています。

倒産前後にかけては、やる事、すべき事が結構たくさんありまして、しばらくは、ぼーっとしている暇もなく、時が過ぎて行ったのを覚えています。

一番辛かった事

そんな中、一番辛かった事は何か?と考えると、、、まー、一杯ある辛い事の中で挙げるとすると「債権者への支払出来ない、ごめんなさい連絡」ですかね。実際には他にも色々と嫌な思いは沢山しましたが、今、思い返すとやっぱりこの「ごめんなさい連絡」が、とても辛かったと記憶に沁みついています。

この連絡は、実際にはまだ弁護士介入前の出来事です。弁護士介入後は全ての債権者との窓口は弁護士先生がやってくれるので、逆にそれら嫌な事からは全て解放されます。介入前、何とか踏ん張ってる状態、でもお金がない、足りない、払えない、待ってもらってほしいという連絡をしなければいけない。これが一番辛かったですね。

逆に言うと、今すでにこれを行っている方であれば、今後起こる事は今以上に辛い事はないと言えるかもしれませんね。私の場合ですが。特に弁護士介入後は全ての債権者とのやり取りは無くなり、弁護士先生の指示通り作業を進めるだけの毎日です。管財人との面談、債権者集会などはありますが、あの時の「ゴメンナサイ連絡」や「債権者からの取り立て、返済条件交渉」などに比べれば、全然耐えられる範囲内です。

緊張したこと

倒産から破産にかけて色々な出来事が起こりますが、緊張した事について少し書いてみます。緊張するのは、分からない事、一度も経験した事がない事に対して緊張を感じました。倒産、破産は通常であれば初体験の出来事ですが、色々と初体験の事が起こります。例えば「債権者集会」これは一番緊張したような気がします。

特に1回目の債権者集会が緊張しました。なぜなら、初めてなので何が行われるかも良く分からない為です。また、債権者は来るのか?何人ぐらい来るのか?どのぐらいの時間かかるのか?裁判官はどんな方か?なども緊張を高めました。ただ、一度体験すると、2回目、3回目の債権者集会は1回目ほど緊張はしませんでした。

やはり「知らない」事は緊張を高めますので、そんな意味で、このブログで詳細を書く事で、その緊張を少しでも和らいで頂けるお手伝いが出来ればと思います。以下、参考までに債権者集会について書いたブログ記事です。 

あとは管財人との面会ですね。自分の今後は全てこの管財人にかかっていますので、どんな人なのか?どういう態度で臨むのか?何を聞かれるのか?無難に面談を終えられるか?など、結構ドキドキしました。これについても以下、ご参考までにリンクを貼っておきます。

破産申し立てから始まり、資料準備、債務状況の整理、管財人との面談、債権者集会などを経て、最終的には免責を得て全て終了となります。その後は、再就職して新たな生活基盤を作り上げていければ、やがて社長だった頃とは違う新たな日常が訪れます。

今後の長い人生を考えれば、この辛い期間はわずかと思います。延命の選択肢、破産の選択肢とあると思いますが、まずは弁護士先生へ相談しながら進めるのが宜しいかと思います。そして、ご結婚されている方は必ず奥様への相談も忘れずに。結構重要です。

最後に、以前ブログで書いた「嫌な事」の記事リンクを貼っておきます。 

ご拝読、有難うございました。