良い会社とは?
唐突なタイトルですが、良い会社の定義は千差万別。どの会社が良くて、どの会社が良くないかなど、一概には言えないです。多少嫌な会社だなーって思っていても、給与基準や待遇が良ければ良い会社かもしれませんし、給与がイマイチでも居心地最高って会社が良い会社かもしれませんし、人それぞれの価値観、判断基準次第でしょう。
もちろん、そもそも私もそんな事を解説出来る立場ではありませんが、私の会社経営の経験と、サラリーマン経験から、果たして自分の経営していた会社は良い会社だったのか?とふと思った経緯です。
どの会社が良い会社?
会社について、シンプルに考えるために3つの指標だけに絞ります。待遇、居心地、そして存続の有無。待遇は給与や福利厚生、居心地は会社の雰囲気、人間関係などです。
①待遇はいいけど居心地はイマイチ、でも続いている会社
②待遇も居心地も全部良かったけど潰れちゃった会社
③待遇はイマイチだけど居心地は良い、けど潰れるかもしれない会社
④待遇は良いけどい居心地は最悪、でも続いている会社
⑤待遇も居心地も良く、続いている会社
私の経営していた会社、10年以上経営してましたが、その間の離職率ってほとんどゼロに近かったんです。もちろん辞めてった方もいますが、病気で辞めた方と寿退社の方ぐらい。会社も最後まで売上は伸び続け、人も規模も伸び続け、たぶん、社員の方も居心地が良かったんでしょうね。ま、潰れちゃったんですが。
私が独立する前に10年近くいた会社、その会社も待遇が良く、居心地も良く、業績も良かったです。営業成績次第で月給100万超える時もありました。国税局に入られてから業績が悪化していきましたが。
この2つは上記で記載した②に当たります。ちなみに①は大学出て就職した大手企業。③④⑤は会社倒産後に勤めた会社です。
人と企業のマッチング
⑤の「待遇も居心地も良く、続いている会社」に出会える人は多くはないと思います。というか、サラリーマンとして働く上での待遇と居心地、結局これって自分の実績とリンクしている気がします。どんな会社であれ、実績を出せば待遇は良くなり、居心地も良くなるでしょう。
って考えると、自分に合った会社というのは、自分の実力が十分もしくは十分以上に発揮できる会社という事になりますかね。AさんにとってX社は待遇も居心地も良い会社だったとしても、BさんにとってはX社ではなくY社が良い会社という事が起こります。
つまり、これって人と企業のマッチングって話になってきます。Aさんはごくごく普通の平均的な人だったとしても、100社あれば、その中で数社、Aさんの能力をフルに発揮できる会社があるでしょう。たまたまそういう会社と出会えなかったAさんは、待遇も居心地もイマイチな会社で人生を過ごす事になりますが、そういう会社に出会えた同じ能力を持つBさんは、待遇も居心地も良い会社で人生を謳歌しているかもしれません。
かといって、そうそう何度も転職出来ませんので、限られた入社できた会社がどうなのか?にもよってきます。限られた環境の中、その中でベストな成果を出していく事が求められる事になりますが、それがサラリーマンの宿命であり、ベストを尽くしていくしかないんですね。ある程度、どんな環境でも成果を出せる人もいるでしょうから、そういう人はどの会社に移っても、待遇も居心地も良い会社と感じるかもしれません。
これを企業側から見てみると、採用選考における入社希望者の自社との相性、マッチングを見極める重要性という事に繋がります。私も経営者として採用選考もしてきましたし、その後に入社した会社でも、サラリーマンとして採用担当もやってきましたが、まさに選考過程における目利きではないですが、選考ポイントの1つとして挙げられるのが、その人の能力が自社で活躍できるか?いかに自社にマッチングしているか?相性が良いか?という事に繋がってくるのかもしれないですね。
ごくごく当たり前の事を話しているのかもしれませんが、採用担当者の能力次第で、入社してくる社員が活躍すべくして活躍するのかが決まるといっては大袈裟ですが、採用担当者の裁量は大きいと思います。そして入社してくる人が活躍でき、待遇も居心地も良いと感じれば、会社も成長し、会社の雰囲気も良くなり、相乗効果を生むわけで、企業における採用の大切さは入社してくる人に対しても責任重大ですね。
続く会社
話が大分逸れてしまいましたが、どんなに良い会社であっても、潰れては意味がないですね。本来この話をメインに書こうと思っていたのですが、私の会社も離職率も低く、たぶん居心地も待遇も良かったんだと思います。が、結局最後潰れてしまっては、最悪の会社になっちゃうんですよね。
倒産という辛い体験をさせてしまい、再就職という辛い選択肢を与えてしまう事になり、どんなに良い会社であっても、潰れたらすべてがパーです。
例え待遇を落としたとしても、居心地が悪くなる事があっても、やっぱり企業として存続する事は、社員を雇っているものとして最低限の責任であり、会社は存続させることが大事であると思いました。「良い会社だったよねー」よりも「色々大変だけど、20年、30年と色々あったけど、最後まで働く事が出来て良かったです。有難うございました。」と言われる会社にしたかったです。
経営者として色々な決断に迫られる事もあるとは思いますが、一時的に辛い状態を招いたとしても、存続するためには心を鬼にして経営しなくてはいけなかったんですね。
話が二転三転しましたが、良い会社とは存続している会社であり、その為には社員が個々の力を発揮できる会社であり、人と企業のマッチングの重要性、それにより居心地も良くなり待遇も良くなり、繋がっているんでしょうね。逆に一歩間違うと、逆へ行ってしまうので、常に注意しながら経営しないと、難しいですね。
ご拝読、有難うございました。