会社が倒産、連帯保証人である社長、私自身も自己破産、そんな倒産経験を持つ元社長の実体験、そしてその後の人生について語っているブログです。お越し頂き有難うございます。
被災と倒産
台風、凄かったですね。皆さま大丈夫でしたでしょうか。被災地の方は大変でしょうが、頑張ってくださいませ。
このブログ目線からですと、気になるのは被災した中小企業の社長様たちです。かくいう私も、東日本大震災をきっかけに業績が傾き、倒産した経緯がありますので、ま、それだけが理由ではありませんが、震災による影響は大きかったです。直接的な被害というより、間接被害による打撃がボディーブローのようにジワジワと・・・大きなきっかけになってしまいました。
商品が流されてしまったとか、社員が被災、取引先が、仕入元が、納品先が、様々な影響があるとは思います。儲かっていて余剰資金も沢山あって、一時的な売上ダウンぐらいは許容できるっていう中小企業もあるでしょうが、元々景気が良くなくって苦しい状況の中小企業ですと、致命傷になりかねないケースも出て来るでしょう。
国会中継
国会中継のニュースを見ていたら、被災者への支援の他、中小企業への支援の議題も取り上げてありました。収入がない中で社員への給与を払いながら社員が会社から離れないように緊急支援対策とかですね。日本政策公庫などが低金利で緩めの審査で被災した中小企業へ貸付を行うといった対策です。
確かにこれは有り難く、実際私も8,000万とかの融資を長期、低金利で受ける事が出来ました。でもこれって結局借金な訳で、後から返さねばならず、あとあとこの借入も経営を圧迫してくることになったんですけどね。でも仕方ない事、利用できるものは利用して乗り切っていく、これが中小企業の生きる道?とでも言いましょうか
緊急支援対策融資の活用
この融資、融資概要が出てこないと何とも言えませんが、結構広範囲でカバーされる可能性はありますね。震災の時も、私の会社は直接被害はなく、間接的に震災の影響による売上ダウンが発生しましたが、大きな意味で震災の影響という扱いで融資を得る事が出来ました。この辺りは作文だったり、資料作成だったり、やり方次第ではあると思います。
今、経営の苦しい中小企業の方、新規融資が受けづらい中小企業の方も、融資を受けるチャンスではあります。この融資は審査も恐らく甘め、窓口での対応も寛容なはずです。広義な意味で適応できるようであれば、多少こじつけでもチャレンジしてみるのも良いと思います。短期融資や金利高めの融資を借り換えちゃったり、純粋にキャッシュフローを増やしておいたり。
いずれにしても、毎月の固定費がそれなりにかかっている中小企業にとっては、この被災による一時的な営業停止や、売上ダウンは辛いと思います。いっそ、雇用保険で従業員の給与の一部をカバーしてもらえれば、これなら貸付ではないのでさぞかし助かるっていうものですが、ここまではさすがに難しいでしょうかね。一時解雇で一定期間失業保険を取ってもらって戻ってきてもらう、なんて方法もあるとは思いますが(良いのかどうかは別にして)。
今後色々な募金活動があるとは思いますが、どうしても直接的な被災者への募金ですので、中小企業社長の支援はなかなか少ないのだと思います。辛い状況の中、孤独でも、頑張るしかない中小企業社長ですが、何とか頑張って欲しいと思います。私のようにならないように・・・
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