倒産経験社長の実体験ブログ

私の経営していた会社が20☓☓年に経営破綻。負債3億円以上で会社は破算で個人も自己破算、そんな倒産を体験した社長による実話ブログです。倒産前から弁護士介入、裁判、免責許可までの手続きの実体験、流れや出来事、生活の様子などなど。当時不安で情報を探しましたが参考サイトはほぼ見つからず。そこでこのブログを作りました。経営危機の方や、倒産しそうな方、また中小企業経営者で倒産について知識として知っておきたい方、当時知らなかった事、知りたかった事、倒産にまつわる様々な情報です。質問相談なども受け付けます。

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倒産破産した元社長から見る吉本騒動

罪と罰

世の中には色々な罪がありますよね。殺人罪、暴行罪、傷害罪、脅迫罪、窃盗罪、詐欺罪、横領罪、、など。Wikipediaで調べると、「犯罪」とは「法によって禁じられ刑罰が科される事実・行為」のことだそうです。そして「刑罰」とは、「犯罪を犯した者に課せられる一定の法益の剥奪」だそうです。法益の剥奪ってところが難しいですが、要は死刑、懲役刑、禁固刑、罰金刑などを科す事だそうです。

悪いことをすると捕まる、捕まるとその度合いに応じて罰を受ける。こんな感じですね。まー当たり前の事を書いているだけですが。

破産と罰

会社を経営していたが、止む無く倒産、破産、私もそうでしたし、多くの元経営者の方もそうだったと思いますし、このブログを読まれている方にも同じような経験をされた方、倒産してしまいそうな方がいらっしゃると思います。

会社倒産、自己破産は罪なのか?いや、罪ではないです。「法によって禁じられる行為」ではなく、むしろ「法で定められた手続きを踏む」行為とも言えます。

犯罪ではありませんので刑罰はありませんが、罰を受けます。借りたお金を返せなかったので当然なのでしょうが、「財産没収の罰」を受けます。でも「財産没収」の罰って結構重い罰だと思いませんか?

犯罪者の受ける刑罰と、破産者の受ける罰

仮にですが、「禁固1年」と「財産没収」を選ぶことが出来たとしたら、どっちを選ぶのか?って考えてみたのですが、結構悩みそうです。初犯であれば実刑ではなく執行猶予が付くでしょうから、それであれば100%「禁固1年(執行猶予付き)」だなと思います。

罪を犯しても執行猶予が付けば、もちろんある程度の社会的制裁は受けますが、生活自体は今まで通り行えます。家も取られませんし、お金も罰金を払うぐらいで守られてます。破産経験者から見ると、うらやましい限りです。

一方、会社が倒産してしまって、会社の借入の連帯保証人になっている社長は、現預金没収は当然としても、住居も没収され住むところもなくなり、10年以上かけてきた子供の学資保険も没収、生命保険の積立部分も没収今も将来も何もかも没収され丸裸状態にされます。

裁判が終わると、お金も家も職もない状態から再スタート。

これだけを考えると、(執行猶予付きレベルの)犯罪を犯すよりも、会社が倒産してしまう事の方が、断然重い罪みたいです。では実際に「倒産」は「犯罪」より悪い事なのか?いけない事なのか?どうなんですかね?違いますよね?少なくとも犯罪ではないですし、犯罪者でもないです。厳しい現実、これが今の日本ですね。

ま、罰の重さを基準に考えちゃいけませんが、罰基準で考えれば、犯罪を犯して科せられる罰の方が、よっぽど軽い罰がたくさんです。さすがに殺人の罪に対する罰ほど重くはありませんが、少なくとも例えば初犯の麻薬だったり、窃盗だったり、そこそこの罪で捕まって科せられる罰よりも辛い罰ですかね。

その後の生活を考えれば、罪を犯してお金を貯め込み、刑罰を受けてから送る生活の方が、倒産して丸裸になってからの生活より全然、ダントツにいいんですよね。

だいぶ前ですが、同じような視点で書いたブログ記事があるので、以下にリンクしておきます。

 

管財人の対応

これ、たぶん管財人によるとは思うのですが、私の場合、もう犯罪者扱いされました。尋問だったり、強い口調でけちょんけちょんにけなされましたよ。告発しちゃいたいぐらい。まーあまり書くとあれですが、警察で取り調べを受けるのってこんな感じなんだな、ってその時に感じました。まー隣りに私の弁護士も同席してましたので、かなり驚いてましたけど、あの管財人から見ると破産者の扱いは「犯罪者」でしたね。

でも、裁判を経て「免責許可」(借金が0になる事)を受けなければいけないので、どんな風にされても、管財人には逆らえないんです。変に逆らって印象を害し、免責許可に影響が出てはまずいので、、、立場を利用してひどいものです。

吉本騒動

色々と前置きが長くなりましたが、吉本騒動とか、色々な世間のニュース、犯罪もありますが、会社倒産、破産経験の元社長から見ると、吉本も、芸人も、どんなに叩かれても、財産没収されないし、自宅を取られる事もないし、一時的な社会制裁を受けた後は、普通に美味しい食事もでき、今まで通りの家に住む事もできて、「いいな」

っていう感想です。もちろん騒動自体の感想はありますが、倒産破産経験者目線から見ると、どんなに辛い事、悲しい事、大変な事であっても、全財産没収に比べれば・・・って比較してしまうんですよね。「軽いかるい」って。

逆に、自分自身に起こる辛い事に対しても、例えば仕事上の大変なトラブルとか、あの時の「全財産没収に比べれば」たいしたことない、って乗り切れちゃう訳ですが。そう、これを乗り越えると本当に強くなるんです。

財産没収の罪

罰則の1つに「罰金刑」がありますが、罰金刑は科せられた金額を払って終わりなので、正直甘いというか、金額次第では大変ですが、破産してしまうほどの金額ではないと思います。

例えばですが、「財産没収」という刑罰があったら。知的犯罪だったり、脱税だったり、経済系の犯罪者に対して「財産没収」って刑罰があったら、絶対犯罪が減ると思うんですよね。悪いことして溜め込んでも、罪を受ければお金は残り、その後の生活も裕福に暮らせるのが今の法律ですが、本来は悪いことして溜め込んだのであれば「財産没収」って刑罰が然るべきだと考えてもおかしくないと思うんですよね。

政治家の収賄やら、事業家の脱税やら、全財産没収って刑罰が割と普通に科せられるようになれば、悪い事するのが怖くなるはずです。だって、ばれたら全財産没収ですから、一番嫌でしょうね。家も現預金も保険積立も全部没収される罰ですから。

もう抑止効果は半端ないでしょう。

ま、とはいえそんな事が実現される訳もなく、まー実現されたところで自分の人生には何ら影響もないのでどうでもいいですが。まずは自分のこと、破産後の人生再スタートを頑張るしかない日々が続きます。様々な状況の読者様もいらっしゃると思いますが、頑張りましょう。