倒産経験社長の実体験ブログ

経営していた会社が20☓☓年に経営破綻。負債3億円以上で会社は破算で個人も自己破算、そんな倒産を体験した元社長による実話ブログです。倒産前から弁護士介入、裁判、免責許可までの手続きの実体験、流れや出来事、生活の様子などなどを綴ってます。

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支払停止後の反応・対応 ~取引先による様々な対応~

支払停止という一つの決断、まずは銀行から

倒産に至る過程において「支払停止」という決断があります。
倒産ですので、通常は資金が足りなくなっている状態ですので、月末(支払日)の資金繰りが苦しくなっているのがほとんどと思います。

まずは銀行のリスケもしており(元本返済停止で、利息だけ支払っている状態)、その後は利息の支払いも停止しました。単なるリスケに関しては、銀行も慣れている?のか、手続き通りを踏めば難しくはありませんでした。もちろん、厳しく迫られる銀行はありましたが、基本的には厳しい事を言われても「すみません」で通せば大丈夫でした。(私の場合は全て保証協会か、プロパーでも無担保融資でしたが、担保入れていれば当然担保を取られるのかもしれませんが、そこは経験してないので分かりません)

ただ、ほとんどの銀行は手続き通りで済みましたが、意外な銀行というか信用金庫は、たぶんその店長がそうだったのだと思いますが「お金がないなら、親の土地建物を売って払え」ぐらい言ってきました。実名出したいところですが、控えます・・・
私は父が亡くなり、母が実家に1人住まいで70歳後半です。その事をその銀行の支店長も知っているのですが、その母の家を売って払えと相当きつく迫ってきました。それだけは勘弁して下さい的に対応してやり過ごしましたが、しっかり録音はしておきました。あまりに脅迫されたら金融庁へ提出しようと思い。。。

何かの時のために録音できるものはしておいた方が良いかなとは思います。電話も有料アプリを使えば録音出来ます。無料でも探しましたが良いのはありませんでしたが、安価な有料アプリで全然証拠は残せます。

さて、銀行に関してまとめますと、基本的に手続きを踏めばリスケ、その後の利息支払いの停止は問題なく出来ました。ただし、利息支払停止となると、銀行の中でも次のステージに進むようで、「支店の扱いではなくなりますので、今後は法務から色々な書類が届くので」と言われたり、「内容証明が届きます」とか、今までは担当の支店とのやり取りだったものから、やや重たい手続きへと進むような話をされる事が多かったです。ですが実際にそのような書類が届いたとしても「お金がないものはない」のであれば、「払えないものは払えない」ので、それ以上はどうにもできないような事は言われました。ただし手続き上、次の段階としてそのようなアクションを起こす必要があるので、という感じで教えてくれる担当者が数名おりました。ただし「売掛金の回収」をほのめかす銀行もありましたので、事業を継続しているのであれば、その売上入金を取られる可能性はあるのだと思います。また、当たり前ですが銀行の残高は残していたら取られるので。。。現金で引き出しておく事は必須ですかね。
ちなみに「うちはプロパ5,000万ぐらい、気にしないで大丈夫ですよ」と言ってくれた銀行担当者もいらっしゃいました。「社長、これから大変でしょうけど、お体に気を付けて頑張って下さい」とまで言ってくれました。本当、銀行によって対応は様々でした。具体的にどの銀行がどんな対応だったのか、気になる方がいれば直接連絡いただければと思います。

銀行以外の対応 ~実に様々な対応~

次のステップとして、通常の取引先への支払STOP、、、
これは、とにかく、めちゃくちゃ大変でした。

私の場合、不公平がないように「全取引先の支払を全て」停めました。どこの取引先は支払って、どこは支払わない、とせずに、一斉に停めました。結果大変でしたが、取引先ごとの様々な反応、対応は経験する事が出来ました。今思えば、小口は払っておいて良かったかなとも思いますが。

いきなり来る取引先、トラックで在庫奪いに来る取引先、何の音沙汰もない取引先、担当者が来たと思ったら「回答もらえるまで何日だろうが帰りません」と居座ろうとする取引先、形上の書類だけ要求する取引先、家に来た取引先(銀行でした)、脅してくる取引先など、実に様々でした。とても一人では対応しきれません。何人かで分けて対応しました 。

この経験を書きたいと思いますが、ケースバイケースで対応しながら、こういう場合はこういう風に対応すれば上手く行く、というのを相当経験してきましたので、それぞれ書いていきたいと思いますが、結構長くなりますので、次回更新にて書き進めていきたいと思います。私自身、事前に最も知りたかった内容でしたが、ネットで探してもなかなか見つからなかった内容でもあります。

本日は以上です。
有難うございました。