倒産経験社長の実体験ブログ

経営していた会社が20☓☓年に経営破綻。負債3億円以上で会社は破算で個人も自己破算、そんな倒産を体験した元社長による実話ブログです。倒産前から弁護士介入、裁判、免責許可までの手続きの実体験、流れや出来事、生活の様子などなどを綴ってます。

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倒産の最重要事項は弁護士選び

事業継続から倒産決断での気持ちの切り替え

倒産決断までには様々な事が起こりますが、ここでの話は、もう倒産は覚悟、決断した後の話です。

倒産を決断したからには、その後の倒産手続きが最重要になります。

事業継続のために金策など、様々な行動をしてきたと思いますが、倒産を決断した瞬間から、頭を切り替えて、どのようにして債務整理を滞りなく終わらせるかが、最も大切な事となります。

ここでの頭の切り替えは難しいですが、散々悩んで決めた事と思いますので、もう割り切って進めるしかないと覚悟します。

いざ倒産の時に大切な事

倒産といっても、何をどうすれば・・・と思います。

倒産を決めたからといって、その瞬間から何か変わるものでもなく。

具体的な流れとしては、弁護士へ相談、裁判所への届け出、事業停止、債務整理といったおおまかな流れとなります。

ここで一番大事な事が、弁護士の選定です。

破産手続きが得意な弁護士、慣れている弁護士を選ぶのが良いですが、最も重要なのは、あくまで私の個人的な意見ですが、弁護士の人間性です。

倒産で最もやられるのはメンタルです。破産するわけですので、多くの人間関係、特に取引先との人間関係は崩れ、また親しい友人とも疎遠になり、そして家族へは相当な迷惑を掛ける事になるので、それらの心労的な負担は覚悟が必要です。

そんな中で、一番頼る事になるのが担当弁護士です。

このブログやYoutubeを通じて多くの方とコンタクトをしておりますが、あまり良くない弁護士だったケースも多く聞きます。

破産する分際でわがままなと、第三者から見れば思われるかもしれませんが、当事者にとっては本当に大切な事です。

弁護士選び

破産手続きをお願いする立場ではありますので、偉そうなことは言えませんが、弁護士は慎重に、信頼できる方を見つけることが大切です。

機械的に対応されたケースなども良く聞きます。ただでさえメンタルがやられますが、弁護士までに冷たくされては辛いです。

また、初めての倒産手続きですので、流れも分からなければ、債権者集会や管財人との面会など、不安な事は次々とありますので、とにかく親身に対応してくれる方がいいです。ま、、こればっかりは依頼してみないと分からないとは思いますが、、、

破産手続き中は、とにかく頼れるのは弁護士さんだけですので、信頼出来て、人間的にもちゃんとした方に任せる事が大切です。

私の場合は、とても素晴らしい先生に出会えましたので、本当に助けてもらい、有難かったです。心から信頼できる弁護士さんだったから、不安なく手続きを進める事が出来ました。

どのように選べば良いのか?

ここが難しいですよね。

私の場合は、顧問税理士の方に紹介してもらいました。信頼できる方からの紹介だったので、安心して決める事が出来ました。さらに紹介ですので、新規でお願いするよりも、きっと対応も良くしてくれたと思います。

特に紹介のあてがない場合は、どのようにすれば?

とにかく会って話を聞いて自分で判断するのが一番ですが、個人的には、最低2名の弁護士さんは比較される事をお勧めします。

恐らく多くの人は、倒産に絡む様々な事を話す訳ですので、ついつい、良さそうな人だからもうこの人でいっか、と決めてしまいがちになると思います。でも、そこはぐっと我慢して、もう1名は最低お会いした方が良いと思います。

もちろん、口コミをチェックしたり、あとはお会いした人が直接の担当になるのか?も確認した方がいいと思います。実際の担当はその部下の方になる事もあると思いますので、お会いした人が良くても、担当者がもう事務的で相談も面倒がられたりも、考えられます。

相談料でいくらか掛かるとは思いますが、倒産したら会社の資産、資金は全て没収ですので、そこで気にしても意味がないです。。

破産裁判は数回で終わる方もいれば、私のように1年近く続く方もおります。長く続く裁判、手続きですので、慎重に選んでください。

本当に、はずれを引いた方の話を聞けば聞くほど、本当に本当に最初の弁護士選びが重要と思います。

倒産となると、精神的にも、結構、切羽詰まった状態だとは思いますが、だからこそ安易に決めず、じっくり選んでもらえたらと思います。

たいして変わらないでしょ?と思う方もいるかもしれませんが、相談や書類作成、手続きの打ち合わせはもちろん、裁判所で行う債権者集会に一緒に付いてきてもらったり、とにかく長くお世話になる事になりますので、ぜひ慎重に、、、

なお、私の当時の弁護士さんは、いまだに年賀状を頂いており、私も毎年、年賀状を書いております。特に話したりはないですが、本当に感謝しています。こういった心の繋がりはとても大切と思います。

こんな大晦日に書く内容ではないかもしれませんが、当時は年末の資金繰りとか大変だったな・・・と思い出しつつ書きました。今、まさに倒産を考えていらっしゃる方がいれば、参考にしてもらえればと思います。

以上、お読み頂き、有難うございました。