倒産経験社長の実体験ブログ

経営していた会社が20☓☓年に経営破綻。負債3億円以上で会社は破算で個人も自己破算、そんな倒産を体験した元社長による実話ブログです。倒産前から弁護士介入、裁判、免責許可までの手続きの実体験、流れや出来事、生活の様子などなどを綴ってます。

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倒産の時 自宅に差し押さえに来るのか?

来ると言えば来る、来ないと言えば来ない
来たと言われれば来ましたけど、来てないとも言える

良くテレビで見るような差し押さえ
あれは税金未納であったり、払え払えと言われ続けても払ってなくて、でも財産は持ってるという状況での差し押さえですかね
さすがにあれは無かったです。
会社倒産の状況とは少し違いますかね

一概に、差し押さえに来るのかどうか?となると、
状況によって変わってきますので、状況を分けて書いてみます。
あくまで、私の実体験での話になります。

弁護士介入前(金融機関)

介入前の段階で、すでに銀行はリスケしており利息のみの支払い。
さらには利息も払えないと交渉も進めていきました。
リスケしても利息だけ払っていれば、強行手段はされません。
一部、口頭で某銀行の支店長から「親が土地持ってるならそれを売れ」ぐらい言われた事もありましたが、強制力もなく、ただただ済みませんでやり過ごしました。
金融機関に関しては、この段階では差し押さえ的な事は無かったです。

ただし、利息も払えないという話を切り出して以降は、各銀行共に対応がだいぶ変わってきました。もちろん、その場で払え、物を差し出せ、といった事は無かったですが、どちらかと言うと、利息も払えなくなると、管轄が法務(のような専門の部署)へ切り替わるため、内容証明や、裁判所を通じた書面が届くようになりますよ、といった事を、いくつかの銀行に言われました。
実際にはその後、しばらくして弁護士介入となったため、書類は届きませんでしたが、介入となっていなければ、届いていたのかもしれません。

弁護士介入前(一般債権者)

裁判所を介した正式な差し押さえ的なアクションは1社もありませんでした。
会社に怒鳴り込んできて、社用車持っていくと強く言われた事はありましたが、強制力はありませんので「対応しかねます」と丁重にお断りしてました。
当時、色々調べましたが、同意なしで持っていく事は出来ないようでした。やはり、裁判所を介した正式な差し押さえの手続きを踏まないと駄目なのでしょう。

ただし、税金関係は裁判所を介さなくても強制的に出来る権利があるようで、当時税金関連も滞納していましたので、ある程度は覚悟していましたが、最終的には差し押さえはありませんでした。

弁護士介入後

介入後は、全ての債権者からの連絡も全く無くなり、全て弁護士先生が窓口になります。
当然、差し押さえ的なものもありませんでしたが、債務のある銀行によっては、
わずかながらの残高(数千円レベル)は、すぐに差し押さえのような形で
強制的に債務に充当され、残高0円になっていました。
その他、保険のようなものの積立分が残っていたのですが、これはかなり早いタイミングで税務署へ差し押さえられてました。

管財人からの差し押さえや家宅捜索的なもの

実はこれが一番心配でした。
弁護士先生からも、通常はないが「100%ない」とは言い切れないと言われてました。
家にあるテレビやパソコン、換金性のあるものを取られて換金され、破産財団の資金に組み入れられる、またはパソコンの中身を調べられる、家の中を隅々調べられる等々

やましいことはなかったので、色々調べられる事はいいのですが、分譲マンション住まいでしたので、周りの目が困ります。恐らく、いかにもって人たちが複数で来てってなると、すぐ噂になりますし、また自分の子供たちに、知らない人が家の中に来て、色々物色されてるのを見られたら、さすがに精神的にも辛いです。

ですが実際には、そこまでは無かったです。例えば、管財人に色々調べられる過程で、「この社長は怪しい、家に何か現金隠してるかも」とか思われたら、されるのかもしれませんし、そこは良く分かりませんが、結果として私の場合は差し押さえ的な事、家宅捜索的な事は一切ありませんでした。

 

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