会社が倒産、連帯保証人である社長、私自身も自己破産、そんな倒産経験を持つ元社長の実体験、そしてその後の人生について語っているブログです。お越し頂き有難うございます。
さてさて、久しぶりの更新です。すっかりすっかりご無沙汰してしまいました。仕事の方が大分忙しくなったり、時間が作れずでしたが、また再開しますので、宜しくお願い致します。
倒産社長から学ぶ経営学
倒産社長の話なんて参考にならないよ!って人もいるかもしれませんが、それはそれで良いと思います。逆に、倒産した元社長だから分かる事もあったりしますので、それが気になる方は是非お読み頂ければ幸いです。
事業拡大の期間感覚について
会社が倒産した後、いくつかの会社を渡り歩きました。ベンチャー企業、上場企業、長ーくマイペースで経営している中小企業、長く着実に伸びている中小企業。
どの会社にも歴史があり、入社してしばらくするとその歴史も分かってきます。そしてそれらを知ると、当時の自分の会社と比べてみたりします。
私がやっていた会社は10年ほどで倒産してしまいましたが、売上1億から6億、7億までは3年ほどで伸びてしまいました。もともと起業して「目指せ上場」でやってきたので、5億、10億、20億ってイメージを持ちながら、躊躇することなく拡大させてきちゃいました。いわゆるこれが私の「事業拡大の期間感覚」的な感じです。
銀行融資に頼りながらも、売上利益を上げ、一気に上場まで持っていき、市場から資金調達してさらに拡大していく!みたいなイメージで突き進んで行きました。ベンチャーだからそんぐらいの勢いでやるぞ!って感じでした・・・
でも、その後、色々と会社に入って、それぞれの会社の成長感覚、事業拡大感覚というのを見て、まー実際に今もその中にいる訳ですが、自分の考え、感覚が「ぶっ飛んでた!」というのが良く分かりました。まー、そのぶっ飛んだ感覚のまま一気に上場まで行ってれば「成功」だったのでしょうが、実際にそういう社長さんも沢山いらっしゃいますが、現実的にはほんとのごくごく一部の方で、私の場合、結果は「失敗」だったんですけどね。
例えば売上5億行った時、「よし、あと2年で10億だ」みたいな感覚ですよね。で、実際に3年で10億まで持って行ったんですが、今思えばぶっ飛んだ感覚でしたね。そんだけ売上伸ばすのは出来ても、当然固定費も増えますし、会社の規模も大きくなりますし、色々なところが追い付かず、崩れてきちゃったんですよね。
まーこれが例えばゲーム会社とか?みたいに、継続的な課金収益みたいな?もので一気に売上利益だけが増えたとかなら良いのかもしれませんが、私の場合は売上が増えるにともなって会社規模、社員、在庫など、会社全体の母体自体が大きくなっていったので、色々な事に耐えられずに散ってしまった感じでした。
色々な事業拡大感覚
倒産後勤めたある会社では、着実に事業拡大しているのですが、期間的な感覚がやっぱり全然私のとは違いました。2-3年かけて事業所を1つ増やし、人を4-5名教育して軌道に乗せる、みたいな感覚ですかね。でも、それを20年以上、着実にやっていて、確実に売上が増え、人も増え、利益も増え、着実な基盤を作って成長しているんですよね。正直、当時の私なら、ひとつのビジネスモデルが軌道に乗れば、資金調達して1年でその拠点やらを3カ所、4カ所増やして一気に行くぞ!的な感覚でした。
もう極端に違うのですが、会社を着実に成長させ、堅実に長く営むのであれば、やっぱり私のやり方でなく、1歩1歩着実に歩いていくのが良かったんだなって思いました。とはいえ、当時の私にそんな事を言ったところで、聞く耳はなかったでしょうが・・・
今の私から言えるのは、倒産しない会社経営を考えるのであれば、着実な道を選ぶのが絶対に良いと思います。ついつい「調子いいぞ」「融資も増えるし」なんて感覚で事業拡大!って一気に行き過ぎると、戻れなくなるので・・・というのが、倒産社長からのアドバイスでしょうかね。
結局、倒産したらもう悲惨ですので、人生を大事に考えるのであれば、着実に会社経営されるのが理想?なのだと思います。もうこれに尽きますね・・・
ご拝読、有難うございました。
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